自分用メモ
随時追記していく
目次
数学と情報
※参考:0808の学習まとめ※参考:数学のカリキュラムまとめ
※参考:コンピュータを使ってデータを表現する方法。文字コードやデータ容量も解説
・2進数
数字を1と0だけで表現する方法。1まで数えるとすぐに二の位に桁が上がり10になる。10進数とは異なり、二、四、八、十六と2倍ずつ桁が上がるのが特徴。コンピュータは電源ボタンのスイッチのON/OFFを1/0と数値化したものなので、2進数で数を数える方が扱いやすい構造になっている。
・16進数
1つの桁を、0から9までの数字およびA〜Fまでのアルファベットの16通りで表す方法。10から15までのAからFで表現するのが特徴で、16になると桁が上がり「10」になる。32は「20」で31は「1F」である。16進数は2進数と親和性があり、コンピュータの世界では16進数はよく用いられる。また16進数は色を指定するRGB法においても用いられている。
・ビット(bit)
コンピュータの扱う最小の単位。単位として数値の後に付ける際はアルファベットの小文字「b」で使う事が多い。1と0が表現できるだけなので、深い意味を持たせるのは難しい。そこで、ある程度まとまった扱いやすい単位として、8ビットをひとまとめにしたバイト(Byte)という単位がコンピュータでは主に用いられている。
・バイト(Byte)
コンピュータが表す情報の単位。メモリの記憶容量などで利用される。単位として数値の後に付ける際はアルファベットの大文字「B」で使う事が多い。「複数ビット」と呼ばれ、1バイトは8ビットに換算される。1バイト(8ビット)は、アルファベット一文字を表す単位でもある。また1バイトは、2進数で8桁の数を表すことができる情報量であり、256種類(2の8乗)の異なる状態を表現する事ができる。
・ASCII(アスキー)
米国規格協会(ANSI)によって定められた基本的な文字コード。含まれる文字やアルファベットと数字、いくつかの記号のみで、1文字を7ビットで表す。
・Shift-JIS(S-JIS)
ASCIIのコード体系の文字と混在させて使えるようになっている日本語文字コード。ひらがなや漢字。カタカナなどを扱える。マイクロソフトのOSであるWindowsでも使われており、1文字を2バイトで表す。
・Unicode(ユニコード)
世界中のありとあらゆる文字を1つのコード体系で表そうとした文字コード。当初は1文字を2バイトで表す予定だったが、文字数が足りないということで、3バイト、4バイトと少しずつ拡張されている。1993年にはISOで標準化された。文字と文字に割り当てられた番号である「符号化文字集合」が特徴。
・UTF-8
世界的に最も有名な文字コード。Unicodeの16ビット文字セットを、8ビットのバイト列に変換する。ASCIIコードとの互換性が高く、世界中の多くのソフトウェアで用いられている。文字に割り当てた番号と、実際にコンピュータが扱う数字である「文字符号化方式」が特徴。
・改行コード
コンピュータ等で改行を表す制御文字。通常、改行文字は目に見えない。空白文字も目には見えないが、きちんと1文字分の場所を占有するのに対して、改行文字は場所を占有しない。キャリッジリターン(CR)とラインフィード(LF)に大別される他、2つを合体させた「CRLF(CR+LF)」を1つの改行コードとして扱う場合もある。OSによって設定される改行コードは異なり、昔のMac(OS9以前)ではCR、LinuxやOSⅩ以降のMacはLF、WindowsではCRLFが改行コードとして設定される。これらはタイプライターが由来で、この技術をコンピュータにも適応させた背景がある。
・キャリッジリターン(CR、¥r)
カーソルを左端の位置に戻すこと。英語で「復帰」を意味する。sakuraエディタでは「←」が、16進数では「0D」が、10進数では「13」がそれぞれ該当する。
・ラインフィード(LF、¥n)
カーソルを新しい行に移動すること。英語で「改行」を意味する。sakuraエディタでは「↓」が、16進数では「0A」が、10進数では「10」がそれぞれ該当する。
・CR+LF(¥r¥n)
キャリッジリターンとラインフィードの融合。 左端にカーソルを戻して改行する。 sakuraエディタでは「↵」が、16進数では「0D 0A」が、 10進数では「13 10」がそれぞれ該当する。
・クロード・シャノン
(1916年 – 2001年)
アメリカの数学者。情報通信を数学的に論じる学問である情報理論の考案者として知られ、暗号やデータ圧縮、符号化などの今日の情報社会で欠かせない概念を考案した。情報の「量」を、熱力学から輸入した概念である「エントロピー」として定義した事で知られる。
※参考:シャノンの情報理論とエントロピー。コンピュータの歴史と重要人物
・ジェームズ・シモンズ
(1938年〜)
アメリカの数学者、ヘッジファンドマネージャー。数学者として数多くの栄誉に輝いた他、冷戦時代では国家安全保障局で暗号解読に携わった事もある。1982年にルネッサンステクノロジーズを創立。マルコフモデルを用いた運用を行い1兆円の資産を獲得。
Newsweek誌から「最も賢い億万長者」と評された。
・マルコフ連鎖
現在から将来を予測するための統計ツール。これを大幅に拡張した「隠れマルコフモデル」は、外見から隠れた事実を明らかにするテクニックである。マルコフの手法は、情報科学理論に浸透しており、ビッグデータやクラウド、音声認識、機械学習などの技術を支えている。Googleが用いているPageRankもマルコフ連鎖によって定義されている。
・乱数
ランダムで適当な数字のこと。「次は何が出てくるか分からない」という感覚。プログラミングの分野では、パスワードの自動生成やおみくじ、ゲームにおける敵の出現有無の判定といった不確定要素を作り出したい時に、乱数はよく使われる。そのため殆どのプログラミング言語では乱数を作るための関数が用意されている。「rand()」「randam()」といったものが代表例。
ハードウェア関連
※参考:そろばん、電卓、コンピュータの違い。ハードウェアとソフトウェアも解説※参考:コンピュータの5大装置とは。記憶、演算、制御装置の詳細など
・コンピュータ
計算機のこと。直訳すると「compute(コンピュート)する者」という意味になる。同じ計算機である、演算結果の「記憶」のみを扱うそろばんや、演算と記憶のみを扱える電卓と異なり、プログラムと呼ばれる計算手順そのものを記憶(制御)でき、その記憶したプログラムを手順通りに実行(演算、制御)できる点が特徴。こうした計算手順(プログラム)そのものを記憶する方式をプログラム内蔵方式と言う。
・コンピュータサイエンス
情報と計算の基礎的な理論や、これらのコンピュータ上への実装と応用に関する研究分野。自然法則を発見する理学、便利なものを創り出す工学、論理によって法則を導き出す数学といった3つの領域にまたがってるのが特徴。AIや自然言語処理、コンピュータグラフィクス、プログラミング言語、ゲームデザイン、アルゴリズム、計算理論、Webやインターネット技術など様々な下位領域がある。関係の深い学問分野としては、経済学や数学、物理学や言語学などが挙げられる。
※参考:コンピュータサイエンスとは?関連領域や学ぶ意義など
・ハードウェア
実際に目に見える装置や部品のこと。コンピュータは幾つかのハードウェアによって構成されている。CPU、メモリ、ハードディスク、電源ユニット、ファン、マザーボード、キーボード、マウス、ディスプレイ等が代表例。こうしたハードウェア(装置)は大きく制御装置、演算装置、記憶装置、入力装置、出力装置の5つに分かれており、これらを総称してコンピュータの5大装置と呼んでいる。
・CPU(中央処理装置)
コンピュータの中枢として活動する装置。各装置を制御する役割を持つ制御装置と、命令に従って演算を行う演算装置の2つで構成される。CPUを動かすにはプログラムという指示書が必要になる。また、CPUが1秒間に何回命令を実行出来るかはクロック周波数によって決まる。
・①制御装置
記憶装置からプログラムの次の手順を取り出して解読し、それぞれの装置に指示を与える装置。「制御」とは、ゴールに向けて次に実行する手を定める、計算の完了に向けて次の手を決めること。コンピュータが手順書(プログラム)を忠実に実行できるのは、制御装置のおかげである。
・②演算装置
演算(計算)をする装置のこと。電卓にも演算装置はあるCPUは演算装置の役割を担っており。制御装置から受け取った演算を終えると、演算結果はメモリへ移され保持される。
・③記憶装置
プログラムやデータの保存領域を提供するコンピュータは電卓と異なり、プログラムやデータをそのまま保存することになるので、広大な記憶装置が必要になる記憶装置の役割を担うハードウェアには、メモリ、ハードディスク、CD,DVD、Blu-rayなどがある記憶装置には「主記憶装置」と「補助記憶装置」の2つがある。
・主記憶装置
メモリのこと。入力装置や出力装置、演算装置の一時的なデータを管理する役割がある。メモリは1バイト単位で番地が振られていて、必要な分だけ番地を確保できる。またメモリが多いほど、一時的に記憶できるデータは増える。メモリは一時的なデータの置き場に過ぎず、電源を落とすとデータは消える。
・補助記憶装置
CPUが直接操作できない記憶装置を指す。HDDやDVD、CD、Blue-ray等が挙げられる。主記憶装置と異なり、電源が落ちてもデータは消えない。データを永続的に保管する役割があると言える。
・④入力装置
情報処理に必要なデータをコンピュータに入力するための装置。マウス、キーボード、マイクなど。人間がコンピュータに対して外部から入力できるのは入力装置のおかげ。
・⑤出力装置
コンピュータが記憶してるデータを外部に出力する装置。映像を見せたり音を出したりする。ディスプレイ、スピーカー、プリンターなどが代表例。
ソフトウェア関連
・ソフトウェア
複数のファイルを組み合わせて完成し動作するプログラム。大規模なソフトウェアの開発は複数人で行われる事が多い。また1つのソフトウェアを作るには膨大なライブラリや土台と成るプログラムであるフレームワークが必要になる事が多い。プログラミングを継続的に行なってソフトウェアに機能を追加する事を「開発」と呼ぶ事が多い。ソフトウェアは大きく、ハードウェアに近いオペレーティングシステム(OS)と、ユーザーに近いアプリケーションソフトウェアに大別される。
・OS(Operating System、オペレーティングシステム)
コンピュータのリソース(CPU、メモリ、入出力、ネットワーク等)全体を管理、制御する機能を持つソフトウェア。汎用的にコンピュータを利用するための目的として開発されており(アプリケーションのように、特定の目的のために開発された訳ではない)、「基本ソフトウェア」とも呼ばれる。コンピュータの電源投入と同時に起動するのが特徴。コンピュータを操作するためのソフトウェアが求められた事が、OSが開発されるようになった背景として挙げられる。
※参照:OS(オペレーティングシステム)とは?種類や機能、複数のOSを利用する方法
※参照:Windows7とWindows10の違いやアップグレード方法について
・ミドルウェア
アプリケーションとOSの中間的な処理を行うソフトウェアのこと。データベース管理システム(DBMS)やWebサーバー(HTTPサーバー)ソフト、Webアプリケーションサーバー等がある。
・API(Application Programing Interface)
アプリケーション同士がお互いの機能を使えるようにしたもの。単体でも充分に機能するプログラムの一部の機能を、再利用する事が可能となっている。ただし、内部のコードは公開されておらず、使い方やセキュリティ上のルールは定められている。APIはWeb上で通信して利用する事が一般的なので「WebAPI」とも呼ばれる。
※参考:APIとは?利用方法や種類について
・オープンソースソフトウェア
ソフトウェア(ライブラリやフレームワークを含む)を無償で自由に配布、公開するライセンスを持ったソフトウェアのこと。オープンソースのライブラリやフレームワーク、ソースコードは一般に公開されており、どんなコーディングをしているかを見る事もできる。最近はGitHub等でオープンソースのライブラリやフレームワークが公開されている事が多い。
※参考:ライブラリとフレームワークの違い
・スケジューリング
ソフトウェアの設計における概念で、優先度付きキューで割り当てられたプロセスを制御する方法。主にマルチタスクOSやマルチプロセッシングOS、RTOS等の設計において重要とされる。優先度付きキューで割当を行うソフトウェアをスケジューラー、実行プロセスの切替を行う操作をディスパッチと呼ぶ。
・パス
特定のファイルの場所までの道筋を記述したもの。htmlを書く時には、ファイルを読み込む場面がいくつかあり、その都度パスを書く必要がある、パスの書き方の種類としては、絶対パスと相対パスの2種類がある。
※参照:パスとは?絶対パス相対パスの違い。フォルダ構造や必要な3つのファイル
ネットワーク関連
※参考:HTTPやプロトコルの概要。リクエストとレスポンスの関係など※参考:インターネットやネットワークの概要。Webサイトが公開される仕組みとは?
・クライアントサーバシステム
複数のコンピュータによる通信方式の1つ。情報を要求するコンピュータ(クライアント)と、応答する側のコンピュータ(サーバ)という2種類のコンピュータで処理を行うのが特徴。なおコンピュータがコンピュータに情報を要求する事をリクエストと呼び、それに対して返事をすることをレスポンスと言う。ちなみに「クライアント」「サーバ」はあくまで役割を示す言葉であり。こうした名前の専用の機械がある訳ではない。
・プロトコル
規約(取り決め、約束事)のこと。通信プロトコルはコンピュータがお互いに通信をするための規約。インターネットに限らず、コンピュータ同士が通信する場合には「何かしらの取り決め」が必要になる。プロトコルは「どんなケーブルを使ったのか」「どんなデータ形式を用いたのか」といった点から様々な種類に分けて考える事ができる。こうした分類を7階層に分けた分類をOSI基本参照モデルと言う。
・TCP/IP
OSI基本参照モデルにおける、第4層のネットワーク上で正しくデータが送られた事を保証する仕組みであるトランスポート層(TCP)と、第3層の複数のネットワークを繋いでその上のパケットが流れる仕組みを規定したIP(ネットワーク層)を組み合わせたもの。複数のネットワークを渡り歩きながら、パケットを相手に正しく送り届ける事が可能となっている。
※参考:TCP/IPモデルとは。5つの階層について解説
・IPアドレス
インターネット上に接続された機器が持つ番号のこと。データをやり取りする際、ネットワーク上で通信相手を間違わないように使用される。現在普及しているIPv4では、32ビット(桁)の2進数だが、分かりやすくするために8ビット(1バイト)ごとにドット(.)で区切り、10進数表記で表している。ネットワーク部とホスト部の2つから構成され、その境界線は「クラス」よって異なっている。また表記形式にはIPv4とIPv6の2種類があり、前者だと「192.168.23.253」、 後者だと「fe80:: e219:1dff:fe43:d0c2」のような表記をする。 ただし、これらは人間の手による認識が難しいので、 Webサイトとして表示する場合はドメイン名として利用されている。
※参考:IPアドレスの概要や組織名の把握、グローバルローカル、IPv4とIPv6の違い
・グローバルIPアドレス
インターネットの世界で使用されているIPアドレス。世界中で一意である事を保証する必要があり、地域ごとのNIC(Network Information Cneter)という民間の非営利機関によって管理されている。IPアドレスの数は32億個と有限であるため、IPアドレスの枯渇が昨今問題になっている。このため現在のIPの仕様であるIPv4を、次世代のIPv6へ移行する作業が進められている。
・プライベートIPアドレス
企業内などLANの中で使えるIPアドレス。組織内のネットワークのみで使用されているIPアドレスと言える。LAN内で重複がなければ、システム管理者が自由に割り当てて使う事が可能になっている。
・ネットワークアドレス
IPアドレスにおいて、ネットワークの情報を記した部分のこと。
・ホストアドレス
IPアドレスにおいて、ホストに関する情報を記した部分のこと。
・IPアドレスクラス
IPアドレスの分割方式の1つで、ネットワーク部とホスト部の境界線を表している。クラスA~Eの5種類おのクラスがあり、A~Cはネットワーク部とホスト部の長さによって異なる。またクラスDとクラスEは利用目的が決まっている特殊なIPアドレスである。ネットワークアドレスとホストアドレスの区別は、現在はサブネットマスクを用いる事が多い。
・サブネットマスク
IPアドレスの分割方式の1つ。ネットワーク部とホスト部を識別するために用いられる。IPv4のIPアドレスを使用してる場合に用いる。サブネットマスクの「サブネット」はネットワークを複数の小さなネットワークに分割したモノで、「マスク」は覆い隠すという意味。近年では、PCを買ってルーターや無線LANに接続するだけで、サブネットマスクは自動で割り振られる事が多いので、生活してる上で気にする事はほぼない。会社の部署間でデータの参照を制限したり、PCやサーバーを分割して管理したり、開発環境と本番環境を分けるといった環境を切り離す場合に用いられる。
・ドメイン名
IPアドレスをわかりやすい英数字として扱ったもの。「https://www.google.com」等があり、右から「コンピュータの名前」「組織の名前」「組織の種類」「国の名前」の4つに該当する。組織の種類には大学(ac)や政府機関(go)が、国の名前には英国(uk)や中国(cn)等がある。
・DNS(Domain Name System)
インターネットの世界におけるURLとIPアドレスの対応表。OSI基本参照モデルの第7層であるアプリケーション層に属する。以下のように表示される。
例:Google「www.google.co.jp」のIPアドレスは「216.58.221.163」
このURLとIPアドレスの対応表は常に更新され続けている。
・HTTP(Hypertext Transfer Protocol)
Webブラウザ(=クライアント)と、Webサーバ(サーバ)の間で、HTMLなどのコンテンツ送受信のために用いられる通信プロトコル。「ハイパーテキスト(=HTML)のための通信プロトコル」という意味になる。
※参考:HTMLとは?head要素やbody要素、属性について解説
・HTTPS
HTTPでのデータ送受信の際に、全ての通信データを暗号化(通信相手以外は読み取り不可にする事)して、セキュリティを担保する通信プロトコル。Web上で個人情報やパスワードを通信する際に、第三者に読み取られないようにする効果がある。パスワードを入力させるWebサイトには、必ずHTTPSを用いて通信データを暗号化するべきである。パスワードを入れるのに暗号化されてない通信プロトコル(HTTP)のURLになっているサイトは、「セキュリティに問題があるサイト」と言える。(HTTPSのSはSecurityのSである)
・FTP(File Transfer Protocol)
ファイル転送サービスに使用するプロトコル・ネット上のサーバーにファイルをアップロードしたり、サーバーからファイルをダウンロードする際に使用される。ポート番号は制御用が20で転送用が21。
・ポート番号
通信する番号。通信プロトコルと密接な関係がある。主なネットワーク上で動くサービスには、予めデフォルトのポート番号が決められており、例えばHTTPのプロトコルは80番となっている。HTTPだけど80番ポートを使わずに3000番を使おうとした場合は、ポート番号を明記することで対応可能。
・URL(Uniform Resource Locator)
インターネット上のリソース(資源)の位置を特定するために使用される表記方法。「統一資源位置指定子」と和訳される事もある。URLはプロトコル、ドメイン名、ディレクトリ名、ファイル名の4つに分割される事がある。
※参考:URLとは?形式や最初に付く符号について
・VPN(Pirtual Private Network)
仮想プライベートネットワークの略。インターネット上に仮想的なプライベートネットワーク(専用線)を設けて、セキュリティ上の安全な経路を使ってデータをやり取りするため、どこからでも匿名でWeb閲覧を行う事が可能となる。VPNを構築する方法として、IP-VPNとインターネットVPNの2通りがある。
セキュリティ関連
・セキュリティホール
ソフトウェアが持つバグ(不具合)のこと。本来できないはずの操作が出来てしまったり、閲覧できてはならない情報が閲覧できる状態を指す。プログラムのコーディングミスや設定ミスによって発生する。
・脆弱性
外部からの不正アクセスに対してシステムの安全性が損なわれている状態。セキュリティ上の欠陥のこと。セキュリティホールと似た意味で使われる事が多いが、ソフトウェア上の単純な欠陥ではなく、仕様通りに作られたものであっても、外部からの攻撃に対して弱点となる点があれば、こう呼ばれる。正常な機能として開発された機能でも、意図せずに外部から悪用される事があれば、それは脆弱性という事になる。
※参照:脆弱性とセキュリティホールの違い。マルウェアやコンピュータウイルスの種類と対策方法
・パスワードリスト攻撃
何かしらのサイトから入手したIDやパスワードのリストを用いて、他のサイトへのログインを試みる手法のこと。
・ブルートフォース攻撃
特定のIDに対して、パスワードとして使えるおじの組み合わせを片っ端から全て試す手法。例えばパスワードが4桁の数字の場合、0000〜9999の組み合わせを全て試せば正解が分かってしまう。一見強引な手法だがコンピュータ任せで行えるので、時間さえかければ解けてしまう怖さがある。
・リバースブルートフォース攻撃
パスワードを「password」「123456」といった頻繁に使用されるものに固定にして、IDとして使える文字の組み合わせを片っ端から全て試す手法。ブルートフォース攻撃の略。
・暗号鍵
暗号化したり、暗号化されたのを元に戻すときに使うデータ。暗号化とは「見ても分からないようにデータをぐちゃぐちゃにする」という意味。暗号鍵は暗号だけでなく、デジタル署名やメッセージ認証コードでも使用される。暗号鍵のデータ量は「鍵長」と呼ばれ、これが長いほど暗号鍵と一致するデータが発見されにくいので、解読される危険性が減り、安全性が高まる。「共通鍵」「公開鍵」「秘密鍵」といった分類がある。
システム開発関連
※参考:システムの開発の前工程や開発の流れ、開発手法について・要件定義
企業の事業目標の達成のため、情報システムに求められるものを定め、その範囲を明らかにすること。情報システム構築において、システムの利用者(ユーザー)と、提供者(ベンダー)が協力して行う最初の取り組みと言える。要件定義の「要件」とは、求められる条件を、「定義」とは物事の意味や内容をほか特別できるように、言葉で明確に限定するといった意味合いがある。グローバルではPMI(Project Management Institute)がPMBOKを、IIBA(International Institute of Business Analysis)がBABOKという知識体系をまとめあげている。
※参照:要件定義の進め方を7段階で解説。それぞれのフェーズでやることは?
・エコシステムマップ
要件定義において、システム化に関係する利害関係者やシステムの相互作用を示すために使用される図。矢印によってモノやお金、情報の動きなど商流を表している。事業活動全体を捉えるために、システム化に直接関係しない関係者やシステムも図に含まれるケースがある。
・コンテキスト図
データの流れに注目し、データの発生元や収集先、蓄積を明らかにした図。情報の所在を捉えるために使用される。基幹系システムの構築当時、構造化設計技法のツールとして使われていたDFD(Data Flow Diagram)のLevel 0と呼ばれる事もある。エコシステムマップと似ているが、システム化に関係する部分のみが対象となるのが特徴。ユーザーには専門的な図に見えるので、ユーザーとの目線を合わせながら作るのがカギとなる。
・MVC(Model-View-Controller)
ソフトウェアの設計モデルの1つ。ソフトウェアの設計を関数やロジックなどの中核部分の処理である「Model」、表示や入力に関する「View」、ModelとViewの制御を行う「Controller」の3つに分割してシステムの実装を行う手法。機能ごとに分割されているので、分業化が推進しやすい点や、変更や修正における悪い影響を受けにくいのが特長。
・WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)
プロジェクトのスケジュール管理に使われるツールの1つ。作業工程を細かな作業(Work)に分解(Breakdown)し、構造化(Structure)する事で管理する手法を指す。プロジェクトの目標達成に必要なタスクの相関関係がひと目で分かるようになっており、関連するタスクを意識しながらスケジュールを管理できる点が特長。
※参考:WBSやプロジェクトマネジメントの内容まとめ
・アジャイル型
反復 (イテレーション) と呼ばれる短い開発期間単位を採用することで、リスクを最小化しようとする開発手法。
・ウォーターフォール型
システム開発における各工程を順番に進めていく開発手法。
・プロトタイプ型
試作品を作り、お客様に確認してもらいながら開発を進めていく技法。
プログラミング関連
以下の記事を参照。
※参考:プログラミング用語まとめ
システム運用関連
・シンクライアント
クライアントサーバーシステムの1つで、サーバー側への依存度を高くしたもの。シンクライアントにおけるクライアント側の端末は、入力や表示部分を担当するだけで、情報の処理や保管といった機能は、全てサーバーに任せている。機能の大半をサーバーに依存するので、サーバー側でデータをまとめて管理できるし、情報漏えいのリスク回避が出来るのがメリット。
※参照:日記0912
ビジネスとテクノロジー
※参考:マーケティング、集客に関する用語まとめ・i-Construction
測量や設計、施工、検査、維持管理までのプロセスでICTを導入する事で、建設生産システム全体の生産性向上を目指す取り組み。国土交通省が2016年度より推進している生産性革命プロジェクトの1つ。CIMやドローン、ICT建機などの活用を掲げている。
・OMO(Online Merges with Offline)
オンラインとオフラインが融合した状態。この両者をオフオフといった形で分けて考えるのではなく、オンラインの状態を前提として考え、その中にオフラインが存在しているかのように考えるのが特徴。
・RPA(Robotic Process Automation)
ロボットによりホワイトカラーの仕事を自動化させることで、生産性を向上させる事ができる仕組み。人間の補完として業務を遂行できる事から「仮想知的労働者」「デジタルレイバー」とも呼ばれている。一方でAIと異なり、大量のデータを分析し(EPA:Enhanced Process Automation)、その結果を出力する(CA:Cognitive Automation)作業をこなせる訳ではない。
※参考:RPAとは?導入時における注意点や進化段階について
・VR(Virtual Reality:仮想現実)
現物・実物ではないが機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザーの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびそ体系。
ゴーグルやヘッドマウントディスプレイなどを使用することで、仮想現実で創造された空間に自分が入り込んだ感覚を得る事が可能となる。
近年、コンピュータの処理能力が向上し、ハードウェアが進化したことで、VRに関する注目度が高まっている。2016年は「VR元年」と呼ばれ話題になった。
※参考:VRのビジネス活用事例
・アプリケーションパフォーマンスモニタリング(APM)
ユーザー視点でアプリケーションやネットワークのパフォーマンスを監視する事でユーザーエクスペリエンス(体験、UX)を向上させるソリューション。ITを駆使したシステム環境や業務が複雑になる中で、技術が効果を発揮しているかへの意識を向けにくいというニーズの中で誕生した。ツールを選ぶ際は「監視」「レポート」「分析」という3つの主要機能を評価するのが重要。
・インサイドセールス
獲得した見込み客(リード)に対して、主に遠隔で営業活動をする手法。電話やメール、Web会議といった内勤のスタイルが特徴。時間や場所に縛られることなく営業活動ができる事から、働き方改革の一貫して導入する企業も増えている。また、見込み客1件あたりの営業コストの削減が期待できる点もメリットとして挙げられる。
※参考:インサイドセールスとは?メリットや行うポイント、向いてない商品について
・カスタマーサクセス
顧客を成功に導くことで継続率やLTVの最大化を目的とする組織や職種、および一連の活動。カスタマーサポートが顧客の不満解決を行なう「守り」の業務なのに対し、カスタマーサクセスは「攻め」の業務とされる事が多い。主にサブスクリプション型(継続課金)ビジネスの企業で設置される事が多い。具体的なKPI指標としては解約率やアップセル、クロスセル、ユーザーのアクティブ率向上などが挙げられる。
※参考:カスタマーサクセスとは?得られるスキルや経験すべき理由
・サブスクリプション(Subscription)
ビジネスモデルの1つ。ユーザーは製品を買い取るのではなく、その利用権を借りて利用した期間に応じて料金を払う仕組みになっている。消費者が持つ「所有から利用へ」といった価値観の変化を背景として誕生した。
AmazonプライムやNetflix、Spotify等が代表的。
・チャットボット(Chatbot)
人工知能を活用した自動会話プログラムのこと。人間が入力するテキストや音声に対して自動的に回答を行う事で、これまで人間が対応していた注文やお問い合わせ対応といった作業を代行する事ができる。iPhoneに搭載されているSiriが代表例。デジタルマーケティングの領域でも、Web接客という観点から注目されている。
・デジタルサイネージ
屋外、店頭、公共空間、交通機関などのあらゆる場所で、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するメディアの総称。「電子看板」と簡易的に表される事も多い。
・デジタルトランスフォーメーション(DX)
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念。ビジネス面においては、企業がテクノロジーを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる、といった意味で用いられる。
・メタヴァース (Metaverse)
インターネット上の仮想世界、及びそのサービスのこと。メタとユニバース(Universe)の合成語。利用者はアバターを介して仮想世界に入り、他利用者とのコミュニケーションや仮想通貨を用いた買い物等ができる。関連した概念としてVRやサイバースペース等がある。転じて、将来におけるインターネット環境が到達するであろうコンセプトモデルという意味合いもある。
・ロボティクス
ロボット工学のこと。ロボットの手足を構成するための仕組みに関する分野、外界の情報を認識、知覚するためのセンサやセンシング手法に関する分野、ロボットの運動や行動、制御に関する分野、ロボットの知能=AIに感する分野に大別される。労働力不足の日本では、人間の労働に頼らずに済むロボットに注目が集まっている。
・音声認識
人間の声をコンピューターに認識させること。文字の入力やPCの操作を声で実行したり、喋ったことを文字として出力する事が可能となる。話し言葉を文字列に変換したり、音声の特徴をとらえて声を出している人を識別する事が可能となっている。
・情報銀行
個人の行動履歴や購買データ等のパーソナルデータを管理し、個人の許可を踏まえた上で、企業等の第三者にこうしたデータを提供する仕組みのこと。個人情報に関するデータをGAFA等の特定の巨大企業が独占している事のアンチテーゼとして誕生した。
・施工管理システム
建設や建築、土木の作業現場の管理業務を効率化するためのシステム。工程管理や品質管理を見える化する事が可能となっている。
・第四次産業革命
IOT、ビッグデータ、AI(人工知能)、ロボットなど様々な新技術の総称。IOTによって実社会のあらゆる事業、情報がデータ化され、ネットワークを通して自由にやり取りが可能となる他、こうしたデータを分析する事で新たな価値を生む事が可能となる。同時に機械が自ら学習し、人間を超える高度な判断が可能になる他、単純作業だけでなく複雑な作業においても自動化が可能になるとされる。
※参考:第四次産業革命に関するキーワード
・量子コンピュータ
量子力学的な重ね合わせを用いて並列性を実現するとされるコンピュータ。従来のコンピュータの論理ゲートに代えて「量子ゲート」を用いて量子計算を行なう原理のものについて研究が行われている。物流の効率化や投資ポートフォリオの最適化、機械学習の高速化などに効果があると言われている。また今後、量子コンピュータは仮想通貨の暗号技術を破ると言われており、量子コンピュータ対策をしている仮想通貨の勢いが増している側面もある。
※参考:量子コンピュータとは?しくみや用途、暗号化技術との関係
端末関連
・5G(ファイブジー、第5世代移動通信システム)
移動体通信システムの5段階目。高速大容量、低遅延、多数同時接続の3点を特徴とする。大量の情報を瞬時に、遅延なくやり取りする事が可能となり、IOTの普及が加速すると見られている。日本では2020年春に5Gの商用サービスが開始される予定になっている。
・キッティング
PCの設定やソフトウェアのインストールを行い、PCをすぐに業務で使える状態にする一連の作業の総称。自社で行う場合と業者に委託するケースがある。大企業によっては毎春の新入社員受け売れ準備で数十台〜数百台規模で実施することがある。
・スマートデバイス
情報処理端末(デバイス)のうち、単なる計算処理だけでなく、幅広い用途に使用できる端末のこと。スマホやタブレットの総称として用いられる他、スマートウォッチやGoogle Glass等のウェアラブルコンピュータ、デジタル家電を含める事もある。
※参考:スマホをビジネス活用するには【企業内で】
※参考:タブレットのビジネス活用について
・モバイル端末管理(Mobile Device Management: MDM)
企業においてスマホやタブレット端末などのスマートデバイスを管理、監視すること。またこうした機能やサービスを指す事もある。スマホやタブレット等の端末の管理負担を削減し、情報漏えいのリスクを軽減できるセキュリティ対策を行う事が可能となる。
・Active Directory(アクティブディレクトリ)
パソコンの機能や利用者の情報を管理するために、Windows Servverに備えられた機能のこと。「ディレクトリサービス」と呼ばれるネットワーク内のパソコンやアカウントをまとめて管理できる機能の1つで、Windows 2000から導入されている。社員数が数十人の中小企業から数千人規模の大企業まで、ネットワークを繋げることでまとめて管理が可能となる。
クラウド関連
・Amazon Web Services(AWS)
Amazon.comが提供するクラウドコンピューティングサービス。IaaSに分類される。「パブリッククラウド」と呼ばれるサービス形態を取っており、インターネット経由でAWSのコンソール画面にアクセスする事で、700以上にも及ぶ様々な機能を利用できる。
・Google Cloud Platform(GCP)
Googleが運営しているクラウドコンピューティングのプラットフォーム。Googleが運営しているクラウドコンピューティングのプラットフォーム。GoogleのPaaSとして知られるGoogle App Engineやビッグデータ解析ツールのBigQuery等、様々な製品が一纏めになっている。Googleが提供しているGmailやGoogleカレンダー、スプレッドシートとの連携が行いやすく、またAWSやAzureと比べ利用料金が安価なのが特徴。
・G Suite(ジー・スイート)
Googleが提供するクラウド型グループウェアサービス。GmailやGoogleカレンダーといったツールをビジネス向けの要件に合うように機能を追加し、組織全体のコラボレーション基盤として活用できるのが特徴。100%Webサービスである点が特徴で、PCにソフトをインストールする必要がない点もメリット。
・heroku(へロク)
Webアプリの公開を簡単に行えるPaaSサービス。サーバーやOS、データベース等のプラットフォームと呼ばれる部分を、インターネット越しに使用する事ができる。gitのリモートレポジトリに追加してgit pushするだけでデプロイ出来たり、150種以上のアドオンをコマンドで簡単に追加出来るのがメリット。料金は1サービス無料、24時間365日使用できる。運営会社のHeroku, Inc.は2010年にセールスフォース・ドットコムに買収された。
・IaaS(INfrastructure as a Service)
OSやサーバーなどのインフラをインターネット経由で提供するクラウドサービスの1種。サーバーの選定やOSの設定をゼロから構築するため、自由度の高いシステム構築を行えるメリットがある。代表例としてAmazon Web Service(AWS)等が挙げられる。
・Microsoft Azure(アジュール)
Microsoftのクラウドプラットフォーム。世界54カ国のリージョンがあり、Fortune500のうち95%がビジネス基盤として利用している実績がある。Azure Marketplaceに多種多様なアプリケーションが用意されており、機能の拡張が行いやすい。Office365などのMS社製品の親和性が高いのも特長。
・New Relic
パフォーマンス監視サービス。サーバー/アプリケーションのレスポンスや実行にかかった時間などの統計情報を確認できる。Java、Python、PHP、nodeなど色々な言語に対応しており、Heroku等のPaaS上で使用する事もできる。アプリケーションパフォーマンスモニタリング(APM)と呼ばれるサービスおよびベンダーの1つ。提供形態はSaaSである。
・Paas(Platform as a Service)
アプリケーションを動かすためのハードウェアやOSなど一式をインターネット上で利用できるようにしたクラウドサービスの1種。ハードウェアやOSの購入、システム基盤の構築にかける手間を省けるメリットがある。代表例としてMicrosoft AzureやGoogle App Engine、Heroku等が挙げられる。
・Saas(Software as a Service)
インターネットを経由して利用できるソフトウェア。常に最新のサービスが利用できるので、自身でアップロードする必要はないのがメリット。代表例としてGoogle Apps等が挙げられる。
※参考:Salesforceのthe modelの概要やSaaSセールスのキャリアなど
・クラウドサービス
従来は、利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由でサービスとして利用者に提供するもの。
クラウドサービスを利用することで、機材の購入やシステム構築・管理にかかる手間や時間の削減、業務効率化やコストダウンを図る事が可能になる。
分類としてはSaaS、PaaS、IaaSが挙げられる。
※参考:クラウドコンピューティングとは?メリットや細かい分類など
・コンテナ
何らかの入れ物のような働きをする要素や仕組みを表す言葉。また、コンピュータの仮想化の方式の1つで、稼働中のOSの一部を分離して、他と隔離された専用のエリアを用意し、その上でソフトウェアを動作させる方式をコンテナ型仮想化と呼ぶ。ソフトウェアからの操作によって作成、編集、起動、破棄を行う事ができるため、人間がコンピュータにOSを導入、設定して起動するのに比べ、簡単・迅速に特定の環境を構築したり、別の環境へと切り替える事が可能となる。
・パブリッククラウド
企業や個人など不特定多数のユーザーに対し、インターネットを通してサーバーやストレージ、データベース、ソフトウェアなどのクラウドコンピューティング環境を提供するサービス。高額のハードウェアや通信回線を自社で購入、保守する必要がなく、必要な時に必要な量のクラウド環境を素早く利用できるのがポイント。対義語として、特定ユーザーのみに向けたコンピューティング環境であるプライベートクラウドが挙げられる。
人工知能(AI)関連
・ニック・ボストロム
(1973年〜)
スウェーデン人の哲学者でオックスフォード大学教授。人工知能が自己改造を初めて人間によるコントロールが効かなくなり(知能爆発)、そこから人間を凌駕する超知能(スーパーインテリジェンス)が誕生すると主張。
また、この世が仮想世界であるとするシミュレーション仮設を提唱している事でも有名。
・レイ・カーツワイル
(1948年〜)
人工知能の世界的権威として知られるアメリカ人。Google社員でもある。
技術的特異点(シンギュラリティ)に関する検証を行なった事で有名。
暗号通貨関連
・Blockstack (ブロックスタック)
個人一人ひとりが、自身のデータや個人情報を自由に管理し保管できるアプリの開発を目的とした、新しいタイプのインターネット。および企業名。中央管理者のいない、非中央集権型の分散型アプリケーションの開発に力を注いでいる。ムニーブ・アリとライアン・シーの2人が共同創設者。公益性の高さも特徴の1つ。
・ICO(Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開)
企業等が「トークン」と呼ばれるものを電子的に発行して、公衆から法定通貨や暗号通貨の調達を行なう事。発行されたトークンを所持すると、その企業が提供するサービスを割安で受けられる等のメリットがある。一方、ICOで購入したトークンには法的な裏付けがない等、投資家保護の観点等から問題も少なからず存在する。
※参考:ICOとは?手順やメリットデメリット、IPOとの違いなど
・イーサリアム(Ethereum)
ヴィタリックブリテン(Vitalik)によって2013年に設計が始められたプラットフォーム。通貨としての機能もあり、プラットフォーム上で作成されたアプリを稼働する際に使用される。「スマートコントラクト」という技術が用いられており、契約をスムーズに行なう事も可能となっている。
※参考:イーサリアムとは?特徴やスマートコントラクトも解説
・スマートコントラクト
ある一定の条件を満たした時に、自動的に契約内容が執行される契約のこと。1994年にアメリカのコンピュータサイエンティストであるニック・サボが提唱した。契約の改ざんが出来ない、仲介手数料が安くなる、手間が省けるといったメリットがある一方、ブロックチェーンに一度載せると契約内容を変更するのが困難になるデメリットもある。
・ビットコイン(BTC)
中央管理者がいないインターネットを通して取引ができる仮想通貨(暗号通貨)の代表例。ブロックチェーン技術によって管理者がいなくても成り立っているのが特徴。Proof of workという仕組みを通した取引の承認作業により安全性が担保されている。2008年にナカモトサトシが構想を論文として発表した。
※参考:ビットコインとは?メリットや問題点も解説
・リップル(XRP)
リップル社が開発した国際送金に特化したプラットフォーム。大手銀行が注目している事で話題となった。このプラットフォームで使われる仮想通貨がXRP(エックスアールピー)である。
MaaS関連
・MaaS(Mobility as a Serivice)
マイカーと同等か、それ以上に魅力的なモビリティサービスを提供し、持続可能な社会を構築していこうとする価値観やライフスタイルを創出していく概念。
単一の交通モードではなく、鉄道、バス、タクシー、レンタカーといった従来のサービスや、カーシェアリング、自転車シェアリング、配車サービスなどの新しいモビリティサービスを全て統合し、1つのスマートフォンのアプリを通してルート検索、予約、決済機能にアクセスできる。
利用者は移動のニーズに応じて最適なモビリティサービスの組み合わせを選択肢、ドアツードアでシームレス、かつリーズナブルに移動できるようになる。
・MaaSプラットフォーム
MaaSアプリケーションを提供する際に必要なソフトウェアおよびシステムのプラットフォームのこと。
ユーザー管理昨日、経路・地図・運行情報などのルート案内機能、決済機能、サービス間のAPI連携、予測や統計処理機能、ダイナミックプライシング機能、データ規格の統一化などの要素がある。
・MaaSオペレーター
多様な選択肢の中から、利用者のニーズに合うように最適な交通手段の組み合わせを選び、ドアツードアのシームレスなモビリティサービス(人やモノの移動をサポートするサービスの総称)を提供する事業者のこと。
アプリの開発、運用だけでなく、モビリティサービスとして統合するための種々の調整を行う。
MaaSアプリのWhim(ウィム)を展開するフィンランドのMaaSグローバル社が代表例。
・自動運転
自動車が独自に「認知・判断・操作」を行い、自動車に搭載されたシステムが自律して運転すること。
自動運転車を用いた新しいサービスを「自動運転サービス」と呼ぶ。
・配車サービス
ウェブサイトやスマートフォンアプリを通してリクエストされる移動ニーズに対し、手配可能なドライバーをアルゴリズムに従って歯医者するサービス。
配車されるのは業務用車(タクシー)と、マイカーとの両方のパターンがありえる。
(タクシーの電話予約は含めない。アプリを使うタクシー配車は含める)
マイカーを使ったライドヘイリングや、乗用車より大きいバンタイプの車両を呼び出せるオンデマンド型乗り合いサービス等がある。
配車サービスを提供する企業は、米国ではTNC(Transportation Network Company)と呼ばれる。
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