Google後の世界とは?ジョージ・ギルダー氏の主張など

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「グーグルが消える日 Life after Google」の読書メモ。
著者ジョージ・ギルダー氏の主張に注目。

これまでの前提についても確認しておく。

※参考:GAFAMの売上構成など

Google後の世界の10つのルール


セキュリティファースト
セキュリティーは手順や仕組みではなく、基本構造である。

「集中化」は安全ではない
人間の頭脳やDNAコードは分散されている。

セイフティーラスト
基本構造が望ましいものでないなら、安全性は二の次になる。

無料のものは何もない
このルールは、人間の尊厳や価値を考えれば当然である。

時間は、費用の最終的指標である
あらゆるものが潤沢になっても、時間は希少なままである。

安定した通貨は、人間に威厳と統制力を与える
通過の安定は時間の希少性を意味する。

・生物学的非対称性を模した「非対称の法則」である
・「秘密鍵」のルール
・秘密鍵は、政府やGoogleでなく個人が持つ

全ての秘密鍵とその公開鍵の背後には、人間の通訳が存在する
個々の人間に焦点を当てることが、意味のあるセキュリティーをつくる。
秘密鍵(ID)の所有は、権力の分散につながる。

Google後の世界はどうなるのか?


クリプトコズム(秘密保持の世界)」が待っている。

今、いたるところで起業家やエンジニアが、
「Googleの世界」を超越する新たなシステムを考案している。


Googleの世界はトップダウン。
コミュニケーションファースト」が特徴。

Google後の世界はボトムアップ。
セキュリティファースト」が特徴。


この世界は、個人に安全な基盤があり、デジタル大東に登録され、
日時も記録されるので、こうした階層構造が権力の集中を妨げる

ユーザーが自分の意志で、好きな時に広告を見られるようになり、
その時間と注目に対して費用が支払われる


※Cryptocosm(クリプトコズム)とは、
インターネットの新しいアーキテクチャである。

今後10年間で、世界最大の企業はGAFAから
クリプトコズミック企業が取って代わる。



Googleという「時代の仕組み」とは?


ギルダー氏の主張による

できるだけ多くのデータを集めてAIで解析する

・Googleの強さの源泉は「巨大データセンター」にある
・巨大データセンターは、ハッキングに弱いのがデメリット
・データセンターへの投資も限界がある:巨大化には限度がある
・データセンターへの一極集中より、ブロックチェーンののような分散型がよい
※参考:バリューチェーンからバリュージャーニーへ。アフターデジタル要約

サービスを無料で提供して広告収入を得る

・根拠として、iPhoneの広告ブロッカーが挙げられる
・個人情報の収集に関して、消費者が反発するようになる

その他の主張

・AIは今後、加速度的に進化して人間より優秀になる
・AIを進化させるために優れた大学教授が必要となる

湯川氏の書評の要約メモ


※参考:グーグルが消える日 Life after Googleの書評

インターネットの本格普及より前に今の時代を見通した著者
・ギルダーの「Life after Television」に影響を受けた人物として
 マードックやジョブズが挙げられる。
・ギルダーは上記の書籍で「広告がなくなる」と主張している

データセンターが競争力の源泉というGoogle時代の終焉
・「Googleがなくなる」とギルダーは述べていない。
 「Googleは10年後も重要な企業であり続ける」と述べている。
・Googleに代表されるシリコンバレーの考え方が崩壊する、と述べている。

データーセンターからブロックチェーンへ
・追加でサーバーを大量に購入してデータセンターを増築しても
 サービス内容はそれほど変わらないし、売上もあまり変わらない。
・データセンターの投資対効果が小さくなる一方なので、
 データセンターの巨大化には限度がある、と主張している。

クラウドの次はスカイコンピューティングの時代
・GoogleやAmazonのクラウドがブロックチェーンで繋がる?
※参考:クラウドコンピューティングとは?メリットや細かい分類など

インフラのオープンソース化でネットが拡大
・スカイコンピューティングのメリットはセキュリティ強化。
・また、多くのサードパーティーの開発者が
 インフラプロトコルの開発に参加できるようになる。
・個人情報の保護技術や、所有権に感する記録の取り扱いに
 優れた技術は今後次々と改良され続けるだろう。
・ブロックチェーンの安全性と今後の機能拡充の可能性に
 多くの人が気づき、ブロックチェーンにデータが乗り始めれば
 巨大データセンターを作る必要はなくなる、と主張している。
→結果として、無料サービスを通してユーザーのデータを
 大量に取得して処理する、といったGoogle等のIT大手の
 ビジネスモデルは意味を持たなくなる。

シンギュラリティは来ない!?
・AI研究者は、20世紀数学の最大の発見である
 アルゴリズム情報理論とまだ向き合っていない。
→全てのロジックは不完全であり、証明できない前提を
 ベースにしている事をAI研究者たちは理解していない。
・今のAI研究者は、心の仕組みを十分に理解していない。

有名大学を卒業し大手IT企業に勤めるというキャリアパスへの疑問
・このアンチテーゼとしての「1517ファンド」

読み終えて
・シリコンバレーのIT大手に権限が集中する時代から、
 より分権の時代になれば、日本も面白い動きができるかも。




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