マーケティングのプロセスにおいては、
最初に「市場機会の分析(環境分析)」を行う必要がある
目的はKSF(成功のカギとなる要因)の発見にある
目次
PEST分析
外部環境分析に使用するフレームワーク。主にマクロ環境を分析する際に使用する。政治や法律、経済、社会情勢、技術革新など将来的に事業に何らかの影響を及ぼす要因を把握するのに用いる。
①Politics(政治、法律的環境要因)
・法律、規制の強化/緩和、法改正、判例・行政環境の変化
・政府の意向
・補助金等の支援
②Economy(経済的環境要因)
・景気動向・株価、為替、金利
・雇用情勢
・経済成長率
・物価
③Social(社会的環境要因)
・人口動態(総人口、年齢構成、男女比など)・文化、世論、流行、ライフスタイル等の価値観
・自然環境
・治安
・宗教、言語
④Tecnology(技術的環境要因)
・技術革新・代替技術
・特許
PEST分析の着眼点は非常に多く、自社の事業に関係ないと思われるものも少なくないが、将来の変化や事業に影響を与える要因を見落とさない事が目的なので、一見関係の見えない要因であっても影響があるかもしれない、と考える事が重要。
3C分析
外部環境分析に使用するフレームワーク。主にミクロ環境を分析する際に使用する。自社の事業に影響を与えるプレーヤーを「顧客」「競合」「自社」の3つに分類し、事業成功のカギ(KSF)を見つける事を目的とする。
①Customer
●市場・市場の大きさ:購買人口、地域別、製品別
・成長性:過去の市場規模の推移、将来の規模
・構造:技術革新や代替品による新市場
●顧客
・顧客は誰か:購買決定者の年齢や性別、所得
・購買までのプロセス:広告、口コミ、リピート
・購買要因:価格、ブランド、デザイン等
・セグメンテーション:人口動態、ライフスタイル
②Competitor
・売上高、シェア:全体、製品、地域などセグメント別に分ける・打ち手:競合の戦略の強みや弱み、経営資源の強みや弱み
③Company
●現在・売上高、シェア:全体、製品、地域などセグメント別に分ける
・打ち手:競合の戦略の強みや弱み、経営資源の強みや弱み
・顧客:顧客は誰か、購買プロセス、購買要因、セグメンテーション
●過去の業績
・シェア、売上高、利益率などの変化
●組織や競争力の源泉
・技術力、販売力、店舗数など色々考えられる
これらの項目はあくまで一例に過ぎない
分析目的に合わせて適宜、確認項目を追加修正して
自社の状況に適用するのが重要
SWOT分析
企業の内部と外部それぞれを
強み、弱み、機会、脅威の4点から分析するフレームワーク。
PEST分析や3C分析が客観的なのに対して、
SWOT分析は主観的な要素が強い点が特徴だと言える。
自社が置かれてある環境を主観的に観察する事で、
事業機会の発見に活かす事ができる。
①Strength(強み):内部環境
②Weakness(弱み):内部環境
③Opportunity(機会):外部環境
④Treat(脅威):外部環境
こうした分析を行うことで、市場機会を発見できる
具体的には以下の3つに分けられる
①足りないものを提供する
②既存の提供物より優れたものを提供する
③全く新しいものを提供する
事業機会は、思いもよらぬ所で発見される
マーケターは、常に機会がないかとアンテナを張っておくのが重要
この3つのあとで
まずはマーケティング活動によって、
何を成し遂げたいのか目標を設定する必要がある
自社が置かれている状況を確認し、
自社の課題や目標を設定し、
これから打つ様々な施策の候補の中で
目標達成に最も効果的な打ち手を検討する
この時、企業が実行する施策が解決すべき課題と
整合性が取れてるのか、確認を怠ってはいけない
その上、STPを検討する
※参考:STPマーケティングの概要や考えるべきポイントについて
備忘録メモ
いきなりPEST分析から入るのはとっつきにくいかな
まずは3Cのうち「Customer」と「Company」を
「客観的に」分析するのが手っ取り早いかな。
その上で「Competitor」も調べると良さそう。
その上でSWOT分析を行い「主観」を強化してく
ただし自分の主張に説得力を持たせるには、
3CだけでなくPESTも必要になってくる、といった流れか
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