★要点
・本業で得た知見を資産化するイメージ
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moto フリーランス、みたいな選択をすることはないですね。組織の中で、社員や社長として働き続けるつもりです。たとえフォロワー数がどんなに増えても、個人で独立したインフルエンサーみたいなキャリアは僕は選ばないです。自分自身をコンテンツにすることには限界があると思いますし、現場を離れてしまうとユーザー目線がなくなってしまい、評論家のようになってしまう。
moto 個人の場合、時代の1歩先2歩先を進むことはできるかもしれないけど、消費者やユーザーの情報の消化速度も年々速くなっているので、トレンドに先を越されてしまって「あの人は今」みたいな感じになってしまう可能性もあるんですよね。トレンドを創り出す側になれればいいですが、個人でできることには限界がある気がしますね。
本業で「新規事業を立ち上げて3億円の売り上げを作った」という成果を出したときに、その成果自体は会社のものですが、「3億の事業を創り出した経験」は個人の経験資産になります。この経験に再現性を持たせられれば、それは自分の価値になる。
本業で成果を出すことで知識と経験を積み上げて、人の役に立つ引き出しを増やすことです。経験の深さが、自分の成長を決めることにもつながりますから。
――経験や知識を発信するときは、「自分をSEOする」視点を持つようにとおっしゃっています。
moto 僕は普段から「自分がどんなキーワードで検索される人物なのか」というのを意識しながら仕事をしています。たとえば「転職に詳しい人がいないかな?」と検索したら、「moto」という名前が引っかかるように、自分のタグを意識しています。「この人は○○ができる人」「この人は○○に詳しい人」と誰もがわかるように発信することで、自分が得意な仕事が集まるようになってきます。
年収というのは、大枠は業界×職種で決っています。業界と職種に加えて、役職(役員、部長、課長、リーダーなど)と企業ランクや規模(外資系、日系大手、中小、ベンチャーなど)が関係してくるイメージです。例えば、金融業界の営業職で、大手で部長、年収1,200万とか、IT業界のマーケティング職でベンチャー企業のマネージャーで年収600万、という感じです。
転職で年収をあげるには「業界」か「職種」のどちらかの「軸」を変えることがポイントです。僕はこの転職方法を「軸ずらし転職」と命名してます。僕の場合は、1社目は小売業界、2社目、3社目人材業界、4社目IT業界、5社目広告業界と、平均年収の高い業界に転職してきました。
僕は主に、サラリーマンならではの苦労や経験を、コンテンツにして出しています。中でもリクルートが展開している事業領域にチャンスがあると考えています。就活や転職、マンション購入や結婚など、リクルートが展開している領域は、そのときはいろいろ考えるけど、のどもと過ぎればみんな忘れてしまう特徴があります。そのため、悩んだ経験や得た知見が共有されにくいのです。だからこそ、個人で稼げるビジネスチャンスがあると考えて、副業ではありますが事業化を進めています。
個人でやる副業は、基本的に自分のアウトプットしかお金になりません。まずは本業でインプットを増やして、そのインプットを「短時間でわかりやすいパッケージにしてだす」という力を身につけていくことがおすすめです。
サラリーマンの場合、副業で「かける時間を短く」かつ「収益を最大化すること」を意識しないと、稼げない状態が続いてしまいます。これは私個人の見解ですが、ダラダラと時間をかけて質の低いアウトプットをだすよりも、一球入魂で、短時間で質の高いアウトプットをだすほうが効率的だと思います。
副業のキモ=本業で得た知見を資産化すること
よく「本業は定時で帰って、副業でガッツリ稼ぎましょう!」と副業をすすめる人がいるんですが、僕が目指してるのはそうじゃないんです。本業を頑張って、知見を増やすことこそが副業につながっていく。僕は、企業勤めをして苦労したことや学んだこと、転職した経験…それを副業でお金にかえてるんです。
多くのサラリーマンは、本業を頑張って、その知見をアウトプットして「資産化」していくのが大事。これが、僕が伝えたい副業のキモなんです。
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