働き方2.0vs4.0の3章に書かれていた「6つの階層」とは?

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橘玲さんの新書より。
個人的にはかなり参考になった。

自分の「幸せの規模感」を把握した上で、どれを目指すべきかを決めればいいんじゃないかな。

※参考:働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる書評

資本家


・トランプ大統領などの親の事業や財産を受け継いだ人々と、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズといった起業で莫大な富を手にした人々が属する。

・数百億円〜数兆円相当の株式を保有しており、その配当から巨額の収入を得ている。

・年収は株式の配当も含め、最低でも3億円ほど

※参考:資本家になるには

(成功した)クリエイター


・クリエイティブ(創造的な)仕事をする人。

・「フリーエージェント」や「インディペンデントワーカー」と呼ばれる事もある。


・芸術家の他、ベンチャー起業家やスポーツ選手が該当。「会社員ではない」事も大きな特徴。

・業務の特徴として「拡張可能」である点が挙げられる。

・年収は独立している場合3000万超に及ぶことも。
→成功すれば富には上限がないが、上手くいくのはごく一部。

(高報酬の)スペシャリスト


・自身のスペシャル(専門)なものを活用して仕事をしている人。

・組織に属さずに仕事をしている人もいれば、どこかの組織に属している人もいる。
→名称も異なる。例えば医者であれば、自分の病院を持っていれば「開業医」、どこかの病院で働いていれば「勤務医」と呼ばれる。

・クリエイターと異なり、働けば必ず収入が得られるのが特徴。ただし報酬と共に責任も増える。

・年収は組織に所属している場合1500〜3000万円ほど。

クリエイティブクラスとは?

上記の「クリエイター」と「スペシャリスト」を総称して「クリエイティブクラス」と呼ぶ事もある。どう定義付けるかは人によって異なるが、データや原材料といったものから新たな価値を創出する人々を指すと言っても良い。
マインドセットとしては、指示待ち人間や組織の枠に依存するタイプではなく、能動的に組織やチームに貢献したり、組織の枠を越えて動けるタイプを指すと言える。

※参考:クリエイティブクラスと問題発見能力
→自分にしか気づかない問題を発見して、それを解説できる「専門性」を持っている人?

管理職


・複雑化する市場参加者の利害関係の潤滑油としての役割を果たしている。
→クリエイティブクラスの創造を助け、彼らの創造物の権利関係を定め、流通や配信、利用を管理し、収益を回収して分配する役割を担っている。

・プラットフォーマーのようなグローバル企業で働いている人も多い。

・仕事の内容が細分化されており、一見無駄な、何のために存在しているのか分かりにくい「ブルシット化」しているのが特徴。

・将来的にも、会社に所属している人の多くが、このカテゴリに含まれると考えられる。

・年収は500〜1500万円

※参考:役員になる上で知っておきたい情報まとめ
※参考:事業部長の役割は?課長との違いや昇進する上での壁
※参考:管理職になるためのマインドセットや具体的な方法

ブルシットジョブとは?

文化人類学者デヴィッド・グレーバー曰く
「部外者から見て、何の役に立っているのか分からない仕事」の総称。
具体的には以下の職種が挙げられる。

・HRコンサルタント
・PRリサーチャー
・ファイナンシャル・ストラテジスト
・コーポーレート・ロイヤー(企業内弁護士)

こうした職種は、グローバル市場が巨大化し、市場参加者の利害が交錯しているといった背景のもとで生まれた。彼らの利害調整や企業における部門間の調整において、ブルショットジョブは存在感を発揮している。

バックオフィス


・組織に所属しながら、マニュアルに従った仕事(マックジョブ)に従事している。

・機会との競争にさらされる可能性が多く、特に製造業では雇用の喪失が進んでいる。

・女生が従事する、介護士や看護師といった共感を必要とする「感情労働」も含まれる。こうした「ピンクカラー」と呼ばれる仕事は、機械との共存が可能である点が特徴だと言える。

・マニュアルどおりに仕事をこなす事が求められ、それ以上の責任は問われない。高齢者や障がい者、外国人など、誰でも従事できるのが特徴。
→労働は生活のための手段で、余暇は趣味に使いたいという人に向いている仕事だと言える。

・社会から排除された人に仕事を提供するといった大きな意義がある。

・年収は300〜500万円ほど。

「サラリーマン」は絶滅する!?

いわゆる「サラリーマン」という働き方は、バックオフィスの一部、管理職、スペシャリストの一部によって構成された、著者いわく「前近代的な身分」である。グローバルな雇用制度において、サラリーマンは絶滅し、この記事で解説した6つの階層へと再編成される事になる。

※参考:リーダーの役割や持つべき要素、マネジメントとの違いなど
※参考:できる社員が遵守する4条件&最重要な「姿勢のルール」とは

ギグワーカー


・低スキル、低賃金労働。機械だけでなく移民とも競合している。

・ウーバーのドライバーが代表例。かつて組織に所属していたが、テクノロジーの進歩によって顧客と直接繋がるようになりフリーエージェント化したのが特徴。

・年収は300万円以下。いわゆる「底辺への競争」にさらされている。

感想など


重要なのは最初に述べたとおり、あくまで自分が実現したい幸せの規模感を考えること。漠然と資本家になりたい、クリエイターとして成功したいと思っている場合、行動が続かないケースが多いんじゃないかなと思う。

ギグワーカーや製造業におけるバックオフィスは厳しい気がする。
この2つを目指すのはやめた方がいいかと。

一方で、ピンクワーカーは仕事よりもプライベートを重視したくて、かつ人とのコミュニケーションに抵抗がない人には比較的お勧めかもしれない。
もっと稼ぎたければ管理職やスペシャリストを目指すのが良策。

人とのコミュニケーションがあまり好きじゃない人は、スペシャリストやクリエイターを自分の関心に沿って選べばいいと思う。ただし、コミュ障は一歩間違うとギグワーカーに転落する可能性も少なくない気がする。自分がこれに当てはまると感じる人は相応の覚悟を持つべき。


組織の中でキャリアアップするには、一般社員、リーダー、管理職、部長、役員、社長へと昇進していくのが基本か。ただこの道はあくまで「管理職」という枠組みの中でキャリアを歩む道であるとは認識しておくべき。

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