『起業の科学』著者が語った内容まとめ

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Startup cienceの全20ステップ+8


①Idea Verfication

このフェーズは、サイドプロジェクトで始める。


①アイデアに気づく
→どういう課題を解決にするか明確にする
※参考:クリエイティブクラスと問題発見能力
※参考:ピーター・ティールの考え方まとめ

アイデアを見つけるには、延々と仮説検証を繰り返すしかない?
※参考:仮説思考とは?目的や精度を高める方法など


②スタートアップのメタ原則
→常識とは異なるスタートアップの原則を知る

・「アイデアのクレイジーさ」が、スタートアップの最大の競争優位性
・「どこに市場があるの?」という質問は、逆にチャンス
・基準の例:人に話す時に恥ずかしいか?
(例:太めの女性のためのカスタマイズアパレルEC)
・スタートアップでは、hardなことをする方が実は近道である。
→簡単な道を選ぶことは、結果として遠回りになる。
・「自分しか知らない秘密」がキーになる。
→「成功する人は、他の人が知らない秘密を知っている」by Peter Theil
・99%の人から見たらUnsexyだけど、実はSexyなアイデアを見つける。
・「優れたアイデアを考えた時には、最もくだらないアイデアに思えることだ」
・一見悪く見えるアイデアを持つスタートアップが世界を変えてきた。
→「諸君、狂いたまえ」by 吉田松陰

★スタートアップが避けるべきアイデア
・最初から良いように見える(例:ペットのSNS)
・ニッチすぎる(例:奇抜なデザインのプロダクトのECサイト)
・自分が欲しいものではなく、作れるものを作っている
・想像上の課題である
・分析からのみ生まれたアイデアである
・激しい競争に切り込んでいくアイデアである
・一言で説明できないアイデアである

★考えるべきこと
世界にいる誰かが、自分の課題を解決する為に
ソリューションを作ってくれるとしたら、どんなものがいいか?を自問する。
→あくまで「ソリューション」が基軸なのか…。
→例:ブライアン・チェスキーは「家賃が払えない」という
 自らの課題を解決するためにAirBnBを始めた。


③アイデアの検証
→スタートアップとしての潜在性を検証する

タイミング」は、
スタートアップにとって最も大事な要因。
(チーム、ビジネスモデル、アイデア、お金よりも重要!)
→なぜ2年前でもなく、2年後でもなく、今そのスタートアップを行っているのか?

プロダクトの進化が止まっている領域はあるか?
自分のスタートアップのアイデアは「市場を再定義」できるか?

AirBnbは、リーマンショック後で
家賃やローンを払えない人がサービスを利用した。
→今から10年後の市場がどのように変化していくかを想定する。

④PLAN Aの作成
→リーンキャンパスを用いてPlan Aを作る


②Customer Problem Fit

創業メンバーがいる場合、イシューが合ってるかを見極める。
→最近の企業は、1人でも充分できる。(CEO兼CTO兼CMO)
→コアメンバーが3人いて、後はフリーランスに回す感じ?

⑤課題仮設の構築
→カスタマーが抱えている課題が何かを言語化
(ペルソナシート、カスタマージャーニー等)
※参考:カスタマージャーニーとは?CJMの構成内容や作り方なども解説
※参考:ピーター・ティールの考え方まとめ
※参考:クリエイティブクラスと問題発見能力

⑥前提条件を洗い出す
→ジャベリンボードを使って、課題の前提条件を洗い出す

⑦課題〜前提の検証
→カスタマーが本当に課題を持ってるのかを明らかにする。


③Problem Solution Fit

核となるメンバーをFixしていく。
同時に、創業期のファイナンスを身に付ける必要がある。

⑧UXブループリントを作成する
→カスタマーが、課題をどのように解決したいかを明らかにする。
※参考:UXとカスタマージャーニーの違いやユーザーエクスペリエンスの解説

⑨Build Prototype
→ブループリントをベースに、プロトタイプを作る
※参考:ウェブカツWebサービス部

⑩Productインタビュー
→プロトタイプを実際に使ってもらい、インタビューを行う
※参考:プロモーションの基礎。why→how→whatの順番について


④Product Market Fit

PMFを達成するために、
順応性の高いチーム、ビジネスプロセスを作る、
また、資本政策を行うベンチャーファイナンスの型を身に付ける必要あり。
※参考:グロースハッカーとは?資質やスキル、専門用語など解説

⑪ビジネスモデルの設計をする
→MVPタイプ
→KPI設計
※参考:Webディレクターとは?必要スキルやKPI、KGIとの向き合い方

※補足:MVP(Minimum Viable Product)
(潜在)顧客についての価値あるデータを収集するために作られた、必要最小限の機能だけ備えた初期段階の製品。「実用最小限の製品」と呼ばれる場合もある。PMFを獲得するには、まずMVPを開発し、ユーザーのフィードバックに基づいてプロダクトを改良していくのが最善の方法だとされる。迅速かつ苦労せずに開発できるかがポイント。
※参考:スタートアップに関する用語まとめ

⑫MVPを構築
→MVPのタイプを選び、必要最低機能を持ったプロダクトを作る

⑬MVP/プロダクトをカスタマーに届ける
→エバンジェリストカスタマーに、自らデリバリーして学ぶ
※参考:個人ビジネスにおけるコミュニティの作り方
※参考:コミュニティマーケティングとは。要点について解説


以下⑭〜⑰のプロセスを、PMFを達成するまで回し続ける。
→PMFを達成するための、順応性の高いチーム/ビジネスプロセスを作る。
→資本政策を行うベンチャーファイナンスの型を身に付ける。


⑭定量的計測と定性的計測を行う
→イノベーションマトリックスによる定量計測
→カスタマー対話による定性計測
→以下の⑮⑯⑰と平行して行う。

⑮プロダクトイテレーションを実装してローンチ
→カスタマーに価値を届けるイテレーションを実装する必要あり

⑯カスタマーをハマらせるプロダクト、UX施策を実行してローンチ
→Hooked modelを使い施策検討し実装

⑰ビジネスモデルのPivotを行う
→状況に応じて…
→これらをPMFを達成するまで行い続ける


⑤Transition to Scale

スケールするための変革

⑱Product Market Fitの達成
達成後、以下3つをUnit Economicsが健全化するまで回す。
同時に、会社のコアバリューを明文化する必要がある。
(スケールする前に、コアバリューや存在意義を磨き込む)

⑲Unit Economicsを計測する
→⑳㉑を実践する

⑳CACを下げる
→コンテンツマーケ
→インバウンドマーケ
→グロースハック
→ファネル最適化
※参考:マーケティングファネルの段階に応じた施策や専門用語など
※参考:リスティング広告におけるCPAとは?求め方を要素分解してみる

㉑顧客1人あたりの売上を高める
→顧客のロイヤリティを高めてLTVを最大化する

㉒スケールする
※参考:できる社員が遵守する4条件&最重要な「姿勢のルール」とは
※参考:

スライド一覧まとめ


・序文 − スタートアップサイエンスとは何か?(52ページ)
・2. スタートアップのアイディアの見つけ方 (159ページ)
・3. アイディアの検証(147ページ)
・4. ビジネスモデルの型とPlan Aの作成(166ページ)
・5. Customer-problem-fit 課題仮説の磨き込み方 (245ページ)
・6. Problem-solution Fit 課題に対するソリューションの検討方法(194ページ)
・7. 共同創業者集めと創業時のファイナンスのポイント(151ページ)
・8. MVP設計と構築の方法 (208ページ)
・9. メトリクス(経営指標)の計測とプロダクトイテレーション(137ページ)
・10. カスタマーをハマらせるUXの構築、適切なPivotを行う(245ページ)
・11. ベンチャーファイナンスの型(257ページ)
・12. Unit Economicsとは(111ページ)
・13. LTVを上げてCPAを下げる. コアバリューについて(184ページ)
・14. 資金調達の型(117ページ)
・15.投資交渉の型(226ページ)



スタートアップサイエンスとは何か?


良いビジネスアイデアはソリューションではなく課題に特化してる
まずは課題の質を高める、その上でソリューションの質も高める
発見できる課題の質は、自分の専門性や業界現場知識、環境変化の理解に依拠している

成功する人は他の人が知らない秘密を知っている→ピーターティール
誰が見ても良いアイデアは、悪いアイデア
自分しか知らない秘密がカギになる
※参考:ピーター・ティールの経歴や考え方、最新動向など

スタートアップは一見悪いアイデアを選ぶべき
スタートアップはhardな事をするのが近道
簡単な道は、かえって遠回り
アイデアのクレイジーさがスタートアップの競争優位性になる

スタートアップのアイディアの見つけ方


スタートアップで最も大事なのはタイミング
なぜ今か、考える必要がある

市場を再定義するのが大事
プロダクト進化が止まってる領域は?

失敗するスタートアップ10の特徴


・人が欲しがるものではなく自分達がつくりたいものを作っている
※参考:クリエイティブクラスと問題発見能力

・見せかけビジョンで。実は金儲けがフォーカス

・チームバランスが悪い:
 エンジニア過多、ビジネスサイト過多、性格が似た者同士の集まりなど

・経営陣が顧客現場に行かず、インサイトを
 プロダクトやUXや顧客獲得にフィードバックできない

・顧客獲得を広告のみに頼っている:
 ストック型コンテンツによるオーガニック集客ができてない

・Rlue of cross 10を無視する or 知らない
→最初は多くのユーザーではなく10人を完全にハッピーにする

・常に資金調達に追われている:資金繰りができてない、
 資金ショートで中長期的な視野ではなく短期的なマネタイズに囚われる

・経営陣にエンジニアがいない

・UXを重視しない
※参考:カスタマージャーニーとUXの違いやユーザーエクスペリエンスの解説
※参考:UXデザインとCoXデザインの違いについてまとめ

・ビジネスモデル別の戦略を理解していない:
 プラットフォーム型なのにパイプライン型の戦略を採択するなど


※参考:

田所氏が伝えたかったこと


「このプロダクト、コンテンツが無くなったら世の中の人ががっかりする」
というのがPMFの条件である。(ショーン・エリス)
※参考:PMFとは?達成する為の思考法や具体的な方法


100人が好きなものではなく、
10人にとって無くては困るものを作ることが大事。
起業して1期目、2期目では特にそれに注力すべき。

アイデアを段階的に検証していくことが大切。
検証を疎かにするには、ユーザーと向き合うことが辛いから。

日本国内で創業した場合に成功する可能性が高いのは、
需要に対する供給がひっ迫している領域。
規制が緩い所も成功する可能性は高い。

「とりあえず起業をしてみる」のもあり。
ただし、大切なのは「世の中の負に出会うこと」である。
大きな視点をもって、自分の負の原体験をもとに起業してほしい。


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