UMLで規定された図まとめ

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(1)構造図
①クラス図
②オブジェクト図
③コンポーネント図
④パッケージ図

(2)振る舞い図
①アクティビティ図
②ユースケース図
③ステートマシン図
④相互作用図
・シーケンス図
・コラボレーション図

UML 統一モデリング言語



オブジェクト指向のソフトウェア開発において、データ構造や処理の流れなどソフトウェアに関連する様々な設計や仕様を図示するための記法を定めたもの。ソフトウェアのモデリング言語の標準としてとして最も広く普及している。
UMLで定義される図には様々なものがあるが、大きく分けてシステムの構造を表す構造図(structure diagram)と、動作や変化を表す振る舞い図(behavior diagram)の2種類に分類される。

(1)構造図


クラス図



システムを構成するクラスと、クラス間の相互の関係を表現する図。システム全体の静的な構造を明らかにするために作成される。
クラス図では、互いに関連する属性や操作を一体的に定義した「クラス」(class)や、クラスを外部から操作する方法だけを定義した「インターフェース」(interface)を矩形で示し、それらの間の関係を線で表す。矩形の内部には対象の性質や状態を表す「属性」(property)を列挙する。

オブジェクト図



ソフトウェアの設計などに用いられるUML(Unified Modeling Language)で規定された図(ダイアグラム)の一つで、実際の場面において登場する具体的なオブジェクトとそれらの間の関係を表したもの。

コンポーネント図



ソフトウェアの設計などに用いられるUML(Unified Modeling Language)で規定された図(ダイアグラム)の一つで、システムを構成する要素間の関係を表したもの。


(2)振る舞い図


シーケンス図とステートマシン図を学ぼう



ステートマシン図は、1つのオブジェクトに注目して、そのオブジェクトの状態が相互作用の中でどのように遷移していくのかを表現するための図です。
業務系のシステム開発では、あまり登場する機会がないと言われることもありますが、必要に応じて、複雑な状態を持つオブジェクトを分析する際に記述されたり、プロセスに密接するオブジェクトとして、ワークフローの定義として用いられたりします。
イベント駆動型のプログラミングこそがオブジェクト指向プログラミングであると言えるのであれば、イベントに応じた状態遷移を表現するステートマシン図によるモデリングは、まさにオブジェクト指向モデリングであると言えるでしょう。

ステートマシン図の例


相互作用図



相互作用図とは、ソフトウェアの設計などに用いられるUML(Unified Modeling Language)で規定された図(ダイアグラム)の一つで、複数のオブジェクト間の相互作用をメッセージのやり取りとしてモデル化するもの。
時系列に着目して相互作用を記述する「シーケンス図」(sequence diagram)と、オブジェクト間の協調関係に特に着目して相互作用を記述する「コラボレーション図」(collaboration diagram)の2つがある。

シーケンス図



ソフトウェアの設計などに用いられるUML(Unified Modeling Language)で規定された図(ダイアグラム)の一つで、要素間の相互作用を時系列で表したもの。相互作用図(interaction diagram)の一種で、図の上から下に向かって時間の流れが表される。

それぞれの要素からは下に向かって「ライフライン」(lifeline)と呼ばれる破線が引かれ、その要素が有効である期間を示す。要素が消滅・退場する時点は×印で示し、そこでライフラインが途切れる。
要素が何かを実行している最中であることを示すにはライフライン上に縦長の長方形を描く。これを「実行仕様」(execution specification)という。

シーケンス (しーけんす)


あらかじめ決められた順序で処理を行うこと」を意味する語句で、おもに制御の分野で用いられる。順番通りに処理を行うだけでなく、必要に応じて条件による分岐も設定可能なので、複雑な動作をプログラミングできる。
なお、JIS規格ではシーケンス制御を「あらかじめ定められた順序または手続きに従って制御の各段階を逐次進めていく制御」と定めている。

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