働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる書評

この記事は3分で読めます

Amazonのレビュー等から抜粋。

個人的にはかなり参考になった一冊である。

※参考:ブログ記事で書くべき2つの内容と、文章力を鍛える練習法について

この本の基本情報


★どんな人におススメか?
・「働き方」についてモヤモヤを感じてる方
・20代で自分のキャリアに悩んでる人
・30代で転職など、何かしらのキャリアアップを考えてる人
・40代で今後どのようにキャリアを築いていこうか考えてる人 など

★読まなくていい方
・働き方や人事を専門にされてる方にとっては当たり前の内容かも
・著者のファンの方も、既視感がある内容かも

★構成
①生き方・働き方が衝撃的に変わる未来
②前近代的な身分制社会・日本
③会社や管理職はなくなるのか?
④「未来社会」で生き延びる方法

※参考:未来予測。そして今後の生き方、働き方

自分のレビュー


「働き方」や「キャリア」について悩んでいる、モヤモヤを感じてる方にお勧めの一冊。

1章のネットフリックスの人事制度や、3章の「6つの階層化する働き方」など、
知ってる人には当たり前である一方、
知らない人には「これ位は分かってないとマズいでしょ…」と感じる内容が多い印象を受けた。

私自身、ネットフリックスの事や金銭解雇の合法化といった論点については知らなかったので、
早い段階でこの本に目を通しておいてよかったと思っています。

一方、他のレビューアーの方が言及されてる通り、
著者のファンであれば既視感がある内容も多いかも。

思い当たる節があれば、早めに目を通す事で、
これからの働き方、キャリアを良い方向へ導けるはず。

※参考:働き方2.0vs4.0の3章に書かれていた「6つの階層」とは?

参考になったレビュー


随時追記予定。

読者を選ぶ本。
これまで著者の本は金融本や遺伝子本などを読んできて、その度に専門的な事象を分かりやすく解説する手腕に全幅の信頼を置いていました。しかし、その分かりやすさは「自分にとって未知の分野において」という条件付きであることが本書でよく分かりました。
著者が働き方についての本を出すというので中身もよく分からないまま予約購入しましたが、本書は人事・人材育成を専門とする者にとってはあまりにも既知のことすぎました。例えば冒頭で海外先進企業の働き方として、グーグルやネットフリックスについて説明していますが、人事関係者であれば常識と言ってもいい話です(それどころか『ネットフリックスの最強人事戦略』については私のカスタマーレビューを参考にしたのではないかと思うほど同じ主張を述べていました。まあ、偶然でしょうが)。
また事実誤認がいくつか見受けられたのも残念です。例えば終身雇用制は日本にしかないと言っていますが、そんなことはなく海外にもあります。米英は廃止するなど減少傾向にあるのは事実ですが、それでも日本企業の前近代制という自説を強調しようとするあまり誇張しているように思えてしまいました。
本書を読みながら、これがあの『言ってはいけない』シリーズなどの著者が書いた本だろうか、と訝ることもたびたびでした(本書はライターがインタビューをまとめた、と最後に書いてあったのでその影響もあるかもしれません)。
かろうじて最後の4章には、新しい観点がありましたが。個人的にはもっと刺激的な内容を期待していたので、そう言う意味ではがっかりです。ただ、本書で言う「サラリーマン」にとっては示唆に富む内容かもしれませんので、本書は読者を選ぶと思います。


不安は煽られるが、それをモチベーションに変えてくれる本
全体を通して日本バッシング的な論調が強く、言葉がかなり辛辣だ。
日本型雇用の弊害については認めるが、そんなに他国と比べて日本を卑下しなくてもいいのかなと思った。
他国民だって皆がGAFAやNetflixの社員じゃないんだから、そうした一部のエリート層を比較対象にして、「日本のサラリーマンは駄目だ」とする論法にも納得がいかない(結果として駄目なのは認めるが)。
とは言え、著者の見識の広さ・深さ、及び分析力には感嘆する。
書いてあることは概ね正しいかなとも思う。
ただこうした「正論」自体は10年以上前から言われていることであり、当たり前の話が多く、特に目新しくもないように思われた。
多くの日本のサラリーマンにとっては、よく言えば刺激を受けられる、悪く言えば不安を煽られるような内容であると思う。
こういうビジネス書はグローバリズムという言葉が使われるようになった頃から数多ある。
本書もそうした枠に分類されることを免れないであろう。
あと気になったのは、内容とは直接関係ないが、妙なカタカナ語を多用していたり、何故か漢字を使うべき所をひらがなで記載していたりと、読みづらい部分が多々あったことである。
色々書いたが、より深い専門性を持とう、広い視野を持って働こう、人生設計をしようというモチベーションにはなった。


それを自分の人生に生かせるか否かはともかくとして、世界の潮流をうまく伝えてくれる本
最近の雇用の現場で起きていることをうまくかみ砕いて書いてくれています。
特に、ネットフリックスのカルチャーデックの話が興味深かったです。
常にドリームチームを作り続けるために、下位の人間は退場させるという
日本的雇用からすれば許されないようなことが世界の最先端では当たり前になっているという厳しい事実…。
「遅刻してくれてありがとう」という変わった題の本に書かれてるトーマス・フリードマンの主張も非常にかみ砕いて書いていただいているのでもう、この本を無理に読まなくていいなと思いました。(p196の筆者の「バカげている」に皮肉な笑いを感じましたが…)
「フリーエージェント」として働いていける日本人がどれだけいるのかは知りませんが、英国のギグエコノミーの労働者の悲惨を描いた本である「アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した」(ジェームズ・ブラッドワース)を併せて読むことをお勧めします。
なお、橘氏もp189でギグワーカーは年収300万円以下で
常に「底辺への競争」にさえされていると書いていますね。


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